広島交響楽団 HIROSHIMA SYMPHONY ORCHESTRA

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【ピアニスト ピーター・ゼルキン氏の訃報に】
2020.02.03

2017年8月「平和の夕べコンサート」で共演いたしました、ピアニストのピーター・ゼルキン氏が、2020年2月1日に逝去されました。享年72歳。アメリカを代表する世界的ピアニストとしてこれまで多くの聴衆を魅了し、感動を届けて来られました。広島交響楽団とはたった一度の共演でしたが、その時の演奏は今も心に深く刻まれています。また「河本明子さんのピアノ」に接し、貴重な録音とともに、かけがえのない多くのメッセージを広島に残されました。
以下、コンサートに寄せた広島へのメッセージと、「広島に捧げる」としたブラームスの第2楽章の映像を改めてご紹介させていただくとともに、下野竜也音楽総監督並びに楽団一同心よりご冥福をお祈りいたします。
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『広島「原爆の日」の前日に、平和を願う演奏会で下野竜也マエストロ率いる広島交響楽団と共演する機会をいただいたことに、心から感謝しています。 私はつねに、広島と長崎のひとびとにもたらされた苦痛、そして彼らの強さから生まれた平和への取り組みに、深く想いを馳せてきました。 一般市民を襲うという残虐非道な行いは言語道断であり、この出来事を決して風化させてはならないと思います。政治的な理由から進められた無慈悲な殺人は、広島のひとびと、さらには人類全体に対する、恥ずべき罪です。これほどの大惨事を経験した人間の心は、一体どうすれば癒されるのでしょうか? 音楽は、その一助となりえます。 ブラームスのニ短調のピアノ協奏曲を、「平和の夕べ」コンサートで演奏できることに、私の心は強く動かされています。この作品の表現内容は、広島のひとびとを襲った悲劇に、感情を通じて寄り添うことができると思うからです。 このピアノ協奏曲の第2楽章<アダージョ>を、原爆に命を奪われた方々の魂を敬い・慈しみ、生存者の方々を慰める「レクイエム」として、捧げることができるでしょう。 私たちは、この音楽を祈りとして差し出し、真の心の平和を賛美する調べとして受けとめることができるはずです。』
ピーター・ゼルキン

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河本明子さんのピアノを弾くゼルキン氏 (TV MAN UNION Channel より)

https://tvuch.com/search/321/

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