日本オーケストラ連盟が加入する、 (社) 日本芸能実演家団体協議会 が中心となって日本の国家予算に占める文化予算の割合を高める要望を行う署名活動を行っています。
署名は広響の定期演奏会場などで実施させていただいております。
また、下記の署名用紙をご利用いただき、広響事務局までご送付いただくようお願いしております。
【署名用紙】 → ダウンロード
【送付先】 広島交響楽団事務局
〒730-0842 広島市中区舟入中町9-12 舟入信愛ビル3F TEL:082-532-3080
詳細はこちらから→「もっと文化を!」
国家予算に占める文化予算の割合を0.11%から0.5%に
日本の文化予算(1020億円)の比率は、フランス0.81%、韓国0.73%、ドイツ0.39%、イギリス0.24%(2009年、文化庁調べ)などと比べてもかなり低い状況です。
定期演奏会をはじめとする広島交響楽団の公演の多くも文化予算による補助・助成を受けています。現在、定期演奏会は「芸術創造活動特別推進事業」として補助金を受けていますが、この支援事業の予算は、事業仕分けの結果も受け、数年の内に半減する予定です。
オーケストラの活動は、「文化は地域の財産である」という地域の皆様のご支援・ご寄付をはじめ、企業の支援、公的な資金補助によりなりたっています。
公的な補助金の減額は非常に深刻な問題で、前出の文化庁による補助が縮小された場合、定期演奏会をはじめとする文化的、芸術的価値の高い公演ほど大きな影響を受け、現在のチケット価格で皆様に提供させていただくことが困難になることや、演奏内容・企画の縮小すら招きかねない問題です。
こどもたちが年1回は実演芸術を楽しむ環境を!
昨年の事業仕分けでは、文化庁が全国の学校に芸術団体(音楽、演劇など多数のジャンル)を派遣する「本物の舞台芸術体験事業」が即時廃止という提言がなされました。
学校に伺いますと、昨今は学校の予算が縮小し、芸術鑑賞会を実施できなくなっている学校も増えています。また地域性により、家庭単位で自主的に文化に触れる機会を持ちたいと考えても困難な地域の方が多いのが現状です。
先の学校への派遣事業廃止の案に対しては、反対の意見が多く寄せられ、実質的には予算を増額する形での継続が図られています。
この例のように、皆様の意見を国に伝えていただくことは、とても重要ではないでしょうか。
今回の署名は、増額を求める形での活動ですが、実際には、声を上げて求めていかなければ、現状の支援の維持継続すら懐疑的な状況であり、文化予算の削減が行われていくのではないかという切実な危機感を抱いた上での活動です。
文化は長い歴史の中で育まれた大切な財産です。
今を生きる私たちには、それをより良い形で未来の世代に伝えていく義務があるのではないでしょうか。
ヒロシマから発信する文化
文化予算により文化庁が行う事業は多岐にわたり、文化財や伝統芸能の保護、実演芸術の振興や人材の育成、文化による国際交流など、社会的に人が人としてより良く生きていくために必要不可欠なものを守っています。
広島がもつ文化遺産は世界にとっても重要なものであり、私たちの手で、より積極的に保護・継承しなければならないのではないでしょうか。
広島市では、8月5日に「平和の夕べコンサート」を開催し、広島交響楽団によるオーケストラ・コンサートに平和記念式典に参列される各国の要人をお招きしています。海外の皆様は、広島がこれほどの復興を遂げ、充実したオーケストラの活動まであることに畏敬の念を持ってくださいます。あらためて、広島という街で文化を育むことの必要性を感じます。
皆様のご厚意とご意見をお待ちしております。
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