この度、徳永二男氏が、2024年4月よりミュージック・アドバイザーに就任することとなりましたのでお知らせいたします。
徳永二男氏とは2011年5月27日の「第309回定期演奏会」へのソリスト出演に伴う「東日本大震災復興支援チャリティーコンサート」で初共演し、その後も指揮者およびソリストとして共演を重ねて参りました。
ヴァイオリニストとしての手腕は言うまでもありませんが、徳永二男氏が指揮した際の全弓を使った弦楽器の分厚く情熱的なサウンドには定評があります。また2018年の「平和の夕べ」コンサートstage2 において、ギドン・クレーメル(シューマン:協奏曲)の自由自在な演奏に寄り添う見事な呼吸の指揮で、コンサートを成功に導いた手腕においても高い評価を得ています。
ご周知の通り2024年4月より新たにクリスティアン・アルミンクが音楽監督に就任することを発表していますが、オーケストラを知り尽くした徳永二男氏には、指揮者の一人としてアルミンクをサポートいただくとともに、楽団への様々な助言にも大きな期待を寄せています。
【徳永二男氏との主に指揮者としての共演履歴】
2011.5/26 東日本大震災復興支援チャリティーコンサート(ソロ)
2011.6/18 ポポロの広響コンサート(ソロ&指揮)
2012.6/17 ポポロの広響コンサート(指揮)
2012.9/1 みよし涼しかぜコンサート(指揮)
2013.6/9 ポポロの広響コンサート(ソロ&指揮)
2016.7/31 広島交響楽団庄原市演奏会(ソロ&指揮)
2018.2/12 平和の夕べコンサート(指揮)
2022.1/8 もみじニューイヤーコンサート(ソロ&指揮)
ⓒTomoko Hidaki
【徳永二男(とくなが・つぎお)プロフィール】
人気、実力ともに日本を代表する音楽家。
ヴァイオリニストの父茂および鷲見三郎氏に師事。桐朋学園にて、齋藤秀雄氏に師事。1966年、当時日本楽壇史上最年少のコンサートマスターとして東京交響楽団に入団。68年、文化庁在外派遣研修生としてベルリンへ留学、ミシェル・シュヴァルベ氏に師事。76年、NHK交響楽団のコンサートマスターに就任。長年、ソロ・コンサートマスターの重責を担う。N響在籍時代より欧米から招かれる。とりわけケルンでの現代音楽祭、ベルリンの日独センター柿落とし公演での、サヴァリッシュ氏との室内楽コンサート、ニューヨークのカーネギーホールでの室内楽コンサートは絶賛を博した。94年にN響を退団し、ソロ、室内楽に専念。92年より鎌倉芸術館ゾリステンを主宰し、95年から2013年までJTアートホール室内楽シリーズの音楽監督を、96年からは宮崎国際音楽祭の総合プロデューサーを経て2011年からは音楽監督を務めるなど、日本音楽界の中心的立場を確固たるものとしている。
ソリストとしては、モントリオール交響楽団やイギリス室内管弦楽団、ウィーン室内管弦楽団など国内外のオーケストラからたびたび招かれている。08年から毎年東京でリサイタルを行うほか、トーク・コンサート、タンゴ・コンサートなど、幅広い演奏会を全国で行っている。16年には、楽壇生活50周年を迎え、文化庁長官表彰を受ける。20年に仲道郁代氏と行ったベートーヴェンのヴァイオリン・ソナタ全曲演奏会は大きな注目を集めた。
多忙な演奏活動の一方、後進の指導にも取り組み、弟子の多くが国内外で活躍している。15年のティボール・ヴァルガ・シオン国際ヴァイオリンコンクールの審査員も務めた。楽壇生活55周年を迎えた21年には、多数の弟子や演奏家が世界中から集い記念演奏会を行った。
近年は指揮者としても活動。18年、クレーメル氏をソリストに迎え、クレメラータ・バルチカと広響の合同オーケストラを指揮して好評を博す。
CDは、ブラームスのヴァイオリン・ソナタ全集、ベートーヴェンのヴァイオリン・ソナタ全集や、パガニーニのカプリースなどリリース多数。
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